平成13年度 市政ニュース

新ゴミ焼却場 富里町と共同で設置する方針

 既に処理能力の限界に達しつつある現在のゴミ焼却場(いずみ清掃工場 成田市小泉)の新設計画が豊住地区に決定し、地元説明をしたのが昭和63年、一転その計画が市長の決断により白紙撤回されたのが8年を経過した平成8年12月、そして既に宙に浮いたまま早5年の歳月が過ぎましたが、お隣の富里町と共同で設置する方向で準備が進められつつあります。
 豊住計画の白紙撤回以後もいずみ清掃工場の老朽化が進み、これまでその改修工事に莫大なお金を投入してきました。また、現在のいずみ清掃工場ではビニールプラスチック類の処理が出来ないため、民間の施設にその処理を委託してきましたが、その委託費は年間1億8千万円にもなっており、更に今年度国の法律改正によるダイオキシン対策として約18億円をかけて工事を実施しています。
 市議会においては、これまで新たなゴミ焼却場建設の必要性を唱えてきましたが、市長は「平成15年の完成を目指す」「ゴミの減量化によって現施設の延命を図る」「広域での整備は難しい」「平成12年度中には新施設の用地選定に入る」など主張の一貫性が見られず議会との意見の一致も見られませんでした。
 そして、昨年の9月議会において富里町との共同で、平成20年の完成を目途に設置を行う方針で準備が進められることが示されました。
 しかし未だ、規模と施設の種類、運営の方法、建設費用の負担、用地選定、財政計画など白紙の状態であり、一般的にゴミ焼却場を新設して完成させるには、計画が決定してからもかなりの年数を要することから、平成20年の完成を達成するため富里町との具体的な協議検討を早急に進め、それぞれの諸問題に対応するべく決断をしていかなければなりません。
 動きだした富里との共同設置が、今度こそ平成20年の完成に向け本格的に作業が進むように今後も協力していきたいと思います。

久住中学校移転問題 プレハブで久住第一小学校内に

 いよいよ暫定滑走路の 供用が4月18日に迫り、その準備が着々と進められていますが、昨年6月頃からこの暫定滑走路の北側延長線上4km付近にある久住中学校の移転問題が落下物や航空機事故の危険性が挙げられ大きな議論となっていたことはご承知の方も多いと思います。
 昨年の9月議会では、久住地区住民約2600名の署名が付けられ、久住中学校を同地区内へ移転しそれまで現在の校舎を使用させて欲しい旨の請願が提出されました。
 これに対し市では、地元の意見を無視し一方的に成田中への暫定併設という案を出し、次には成田中への統合という半ば強制的とも言える対応をとっていました。
 住民と行政の対立は11月初旬まで続き、ようやく市側が譲歩した形で久住駅前土地区画整理事業地内の久住第1小学校の校地に中学校を暫定的に建設し、将来の建設地を他の中学校との統合も含めて早急に検討すると言うことで決着しました。
 小池まさあきの所属会派である成和会においても当初から、同地区に居住する議員が2名いたため、市側の一方的な案に難色を示し、地元の意見を尊重すべきだとして、久住地区にある2つの小学校の校地を有効に利用することが適当であるとしていた意見を持っていました。
 そして去る11月26日、臨時議会が招集され、補正予算としてプレハブ校舎整備事業2億7千万円が計上され可決されました。
 なお、この久住第1小学校校地はやはり騒音の影響を受ける地域であることから、今回のプレハブ校舎は、2重窓、2重屋根で遮音・断熱材を入れ冷暖房完備となります。
 プレハブ校舎面積の面積は、1,960? 2階建てで、普通教室が3室、校長室、特別教室からなり、平成16年度までのリース契約を締結することになりました。
 この久住中移転問題を契機に、市内の中学校の配置が問題視され学区の見直しに向けた準備が進められようとしています。

市内市立中学校の生徒数 平成14年1月現在

成田中学校 (成田地区) 男子205名 女子215名 計420名
遠山中学校 (遠山地区) 男子207名 女子205名 計412名
久住中学校 (久住地区) 男子 48名 女子 44名 計 96名
豊住中学校 (豊住地区) 男子 39名 女子 45名 計 84名
西中学校  (ニュータウン地区) 男子331名 女子291名 計622名
中台中学校 (ニュータウン地区) 男子243名 女子248名 計491名
吾妻中学校 (ニュータウン地区) 男子133名 女子157名 計290名
玉造中学校 (ニュータウン地区) 男子176名 女子182名 計358名

消防通信指令施設更新

 既に老朽化が指摘されていた消防本部の通信指令施設が約4億2千万円をかけて更新されることになりました。
 現在の施設よりもより早く現場に到着できるように、電話番号から通報しているところがわかる発信地表示装置や、通報を聞き取りしている間に予告することで出動準備をする音声合成装置、指令書に地図を付られる地図システム、消防車のGPSと車両位置動態管理措置によって災害地直近隊への出動指令を行うシステムなど、これまでの施設と比べて「出動体制の迅速化」「情報の共有化」を図ることを目的としています。
 概ね通報から出動までに要する時間がこれまでよりも1分程度短縮できるとされており、大規模災害への対応、信頼できるシステムの確立も併せて図れるとのことです。

米国における同時多発テロ事件に関する決議

平成13年9月議会で同時多発テロ事件に関する決議を行いました。
議会最終日に27名の議員の発議で本会議に上程し、全会一致によって可決されました。

 米国における同時多発テロ事件に関する決議
 9月11日午後10時ごろ(現地時間同日午前9時ごろ)、ハイジャックされた複数の民間航空機が米国の世界貿易センター及び国防総省等に突入し、多数の死傷者が出た事件は史上例を見ない野蛮な大規模無差別テロである。

 このような民主主義を破壊し人命を無差別に奪うテロ行為は、いかなる理由や背景があろうとも、絶対に許されない卑劣な犯罪であり、今回のテロ事件を、国際正義と人道の名において強い怒りをこめて糾弾するものである。

 テロの犠牲者となった多数の方々と、その家族の皆様に心から哀悼の意
を表するとともに、多くの負傷者と救命・救援活動に携わっている関係者の皆様方にお見舞い申し上げるものである。

 この度の事件の凶器となったのが民間飛行機であり、成田空港を抱える本市議会としては、事件の真相解明とともに、日本政府をはじめ世界中の全ての国々が、テロ根絶と真の世界平和の実現に向けて、法と理性に基づいて積極的な取り組みを進めるよう強く求めるものである。

以上、決議する。

平成13年9月26日    干葉県成田市議会

議場に国旗・市旗を掲出

2001_9_101.jpg (42544 バイト) 平成13年9月定例議会より、成田市議会本会議場に国旗と市旗が掲出されました。
 国旗国歌法案の施行後、議場へ国旗を掲出する自治体も徐々に増えていると聞いています。
 成田市議会では、平成13年3月議会から議会運営委員会で協議し、6月議会にて9月定例会から本会議場に国旗・市旗を掲出することを決定しました。
 日本は国家、国民という意識が他の国と比べると低いように感じます。
 この21世紀、国際関係がますます複雑緊密化する中で、国家という意識を国民がしっかりと持つ必要があると思います。

平成13年度成田市一般会計予算概要公開

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成田市第6次総合5カ年計画 計画達成後のすがた

二年ぶりの議会人事改選 小池まさあきは総務常任委員長

 成田市議会では議長・副議長及び各常任・特別委員会などの人事は2年を任期としています。そこで、先の6月定例会最終日にこれらの人事を行いました。当日は、会期を延長して、最終の本会議が午前4時に開かれましたが、これも毎回のことで4年前の時には午前7時になったこともあります。

 議 長 渡辺 昭 (4)
 副議長 青野勝行 (3)
 総務常任委員長 小池正昭 (2)
 教育民生常任委員長 小川善嗣 (3)
 経済環境常任委員長 根本六雄 (2)
 建設水道常任委員長 小泉一成 (2)
 空港対策特別委員長 神埼富士雄 (7)
 交通問題調査特別委員長 上田信博 (2)
 少子高齢化対策特別委員長 平良清忠 (2)
 議会運営委員長 加藤武夫 (2)

新教育長、文部科学省より迎える

 7月1日付で新教育長に藤野公之(ふじのただゆき)氏が就任することになりました。
前鬼沢教育長に続き、文部科学省から迎える人事です。
小池まさあきは、今回の人事に対し個人の適否や市長の人事権を侵害するつもりはありませんが、国の機関より一定のポストに人材を迎えるという固定化した人事に疑問を持っています。人事の与える影響は組織にとって非常に大きいものであるため、さまざまな配慮が必要であると考えます。
 様々な問題を抱える教育行政の責任者である教育長に選ばれた藤野氏の手腕を、今後注目していきたいと思います。