
「さんりづか」(成田空港関連) |
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羽田国際化に関する問題 扇大臣発言に抗議
羽田空港の国際化問題は、扇千景新運輸大臣の発言に端を発し、大きな議論を呼ぶこととなりました。そもそもこの羽田空港国際化をめぐる動きは、ここ最近に始まったことではなく、すでに運輸省内でもかなり検討されてきているのも事実であり、2001年2月に深夜早朝の枠を使って国際チャーター便が飛ぶことも濃厚です。
また、羽田空港に定期国際便を就航させることについてもすでに検討されており、近い将来この議論も活発化するものと予想されます。
これに対し、千葉県及び成田市などの地元では、これまでの成田空港の血を流すような不幸な歴史や地元の努力を無にするものとして大きく反発してきました。
しかし、2000年12月突然運輸省から千葉県に対し、羽田空港の深夜早朝枠を利用して国際チャーター便を飛ばしたい旨の説明があり、それについて期限付きで意見を求められたわけです。
この突然の運輸省の行動に当初千葉県をはじめとする地元では、その対応に苦慮しましたが、成田空港の現状及び将来と今後の総合的な運輸政策を考慮し、苦渋の選択といわれる運輸省案に理解を示したものでした。
そして、その発表の直後新しい扇運輸大臣が羽田の国際化を公言し、成田空港や地元自治体への非難とも思える発言をしたのです。
今回の扇大臣の発言はこれまでの運輸省の方針を一転させ、地元のこれまでの努力を無視し、さらに自ら空港設置者であるという責任を認識しておらず、成田空港問題のそもそもの原点である国の責任を地元自治体や住民に転嫁しているものであります。
この一連の大臣発言は、21世紀の航空行政を展望した自らの持論とその後、各方面からの反発や混乱を察してか、幾分の軟化を見せてきているところでありますが、運輸行政の最高責任者の発言として受け止めるのは当然で、公人としての認識を欠くものと考えます。
これまで成田空港の歴史、特に閣議決定から死者をも出した代執行、そして国も参加したシンポジウム・円卓会議と、34年の歳月がどういう意味を持つかしっかりと認識すべきであると思います。
そこで成田市議会としては、今回の扇大臣の発言について強く抗議し、平行滑走路と成田新高速鉄道の早期完成供用を首都圏の空港整備についての最重要課題として認識することを求めました。
先日、2000年12月14日、成田市議会として運輸省を訪ね 、運輸政務次官に対し直接抗議文を手渡してきました。
その際、泉 伸也総括政務次官は、大臣の発言はこれまでの運輸省の基本的な原則である『羽田は国内』『成田は国際』を犯すものでなく、大臣発言により誤解を招き申し訳ない旨の謝罪の言葉を述べました。
運輸大臣の発言に対する抗議文
成田空港は、わが国の航空需要に対応するため、国際空港としての位置が閣議決定され、開港までに11年10ヶ月を要し、その後、着実に整備が進められてきたところである。
多くの住民が国策を理解し、用地を提供し住み慣れた土地を離れるという犠牲を払い、また、開港後は多くの住民が航空機の騒音に我慢を強いられている。
このような状況の中で、成田空港問題の解決を図るため、国、空港公団、県、関係市町村、住民等が真摯な議論をつくし、「話し合いによる空港整備」というコンセンサスが得られ、その共通認識に基づき、多くの関係者の努力を尽くした結果、2002年初夏にに暫定平行滑走路が供用される段階に至ったものである。さらに羽田空港の深夜・早朝の国際チャーター便及び国際ビジネス自家用機の発着については、成田空港と羽田空港が相互に補完することを含め苦渋の選択として理解したものである。
このような状況の中にあって航空行政の最高責任者である運輸大臣におかれては、これまでの多くの方々の協力と犠牲に報いるためにも、現在の国際航空需要に対応する十分な機能を持つ国際空港の整備を図るために、成田空港の完成及び交通アクセスを考え新高速鉄道の早期完成に全力を傾注されることが最も重要だと考える。
それにもかかわらず、成田空港の歴史を無視し、地元の信頼を踏みにじるような一連の発言がなされたことは、極めて遺憾である。
成田空港建設の最高責任者として、成田空港のおかれている現状を冷静に認識し『国際線は成田』、『国内線は羽田』の閣議決定の基本原則を堅持し、成田空港の完成にあたっては慎重な対応を強く求めるものである。
以上、強く抗議する。
平成12年12月14日 成田市議会
成田空港暫定平行滑走路の工事状況を視察
暫定平行滑走路が着工して(99年12月6日着工)1年が経ちました。
現在、2001年11月頃を目途に急ピッチで工事が進められています。
先日この工事区域内に入り、現場を視察しま した。
写真(34)(37)は、平行滑走路の防音提の上から工事現場そして第2ターミナルビルを見たもの。
県道小見川鹿島港線の滑走路真下となる部分のトンネル4車線化工事がほぼ終わり、既に埋め戻されはじめている。
(35)暫定平行滑走路のほぼ中間部あたり。既に舗装されている滑走路部分は、当初の2期工事で造られていたもの。
(39)暫定平行滑走路の北側延長部分。既に大方の造成工事が完了し、平らになっている。
2001年早々にも舗装工事に着手する。
成田空港貨物地区を視察 2000.12.19
約3年ぶりに成田空港の貨物地区を視察しました。
航空貨物量は世界的に年々増加し、成田空港も港湾を含めて日本一の貨物取扱金額を誇る港になっています。いまや、世界の物流は航空貨物の役割なしでは成り立たなくなってきており、国際化が今後益々進展する中でこの傾向は一層強まるものと予想されます。
私たちの身近な食品、衣料品等様々なものが、実は成田空港を経由して存在しているのです。
写真は、輸入された食品を視察したときのものです。周りにはフルーツ類、花類、魚などの生鮮品など世界中から結構身近な驚くようなものまで様々な品目が輸入され、活気に満ちていました。
6月初旬の暫定滑走路工事状況
6月12日、暫定滑走路の工事状況を半年ぶりに視察しました。
前回の視察時に比べ滑走路本体も姿を現し、急ピッチで工事が進められてきたこと
がわかります。半年前の写真と比較してみていただければわかると思います。
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暫定平行滑走路の工事進捗状況(73KB) |
予定では、今年11月30日までの工事期間ですが、少しでも工期が短縮され、来年の供用開始についてもゴールデンウィーク前あたりを期待したいものです。
暫定平行滑走路いよいよ完成間近
9月18日、舗装工事が終了した平行滑走路の工事現場を視察しました。工事は当初計画よりも早く完成する見込みで、航空灯火の工事がおもに行われていました。
供用時期についても、2002年の4月18日に目標が早まり、これからいよいよ飛行試験など本格的な供用へ向けての準備が始まります。
この滑走路上に自らの足で直接立つことはおそらくこれが最後となることでしょう。
暫定平行滑走路の飛行検査始まる
昨年12月から急ピッチで工事が進められてきた暫定平行滑走路が今月中に完成する見通しとなり、いよいよ供用開始に向けて飛行検査が行われることになりました。
この飛行検査は、無線施設や灯火施設の性能を実際に飛行機を飛ばすことで確認するものです。使用する機材は、国産のYS−11およびSAAB社の2000型で、どちらも双発のプロペラ機です。
実施時期は、10月15日から約2ヶ月間9:00〜16:30、土曜 日、日曜日、休日及び天候の悪い日を除くとのことです。
具体的な飛行方法ですが、南北からの着陸進入飛行をそれぞれ延べ80回程度、1日最大10回程度、延べ日数で15〜20日位を予定し、空港の周回飛行を行います。
尚、予想される高度は滑走路末端から5km付近で300m程度とのことです。
三里塚記念公園紹介
小池まさあきの生まれ育った三里塚にある「三里塚記念公園」を紹介します。
空港の建設と共に移転した御料牧場ですが、この三里塚の歴史を語る際には欠かせない貴重な施設が当時の面影をわずかに残す三里塚記念公園です。
現在、小池まさあきは、成田市にとって切り離すことのできない成田空港という施設の用地となった、宮内庁下総御料牧場の歴史を物語る上でもこの記念公園を貴重な財産と考え、その整備を訴え続けています。
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